我が国観測史上最大の被害をもたらした東日本大震災を原因とする福島第一原子力発電所の事故から今年の3月でちょうど10年。日本国内はもちろん、世界でも最悪レベルの原発事故にも関わらず、今なお日本では原子力発電所の再稼働を試みる動きがある。あの悲劇が繰り返されないために自分達で学び、考え、発言していく足がかりになるべく、なぜ日本に多くの原発が出来たのか、日本の原発の歴史、原発の構造などを伝えることをテーマに本作品が企画された。
この難しいテーマに挑んだのは、日本大学芸術学部映画学科講師を務めながら、2014年に自身の体験をもとに共依存をテーマとした映画『共に歩く』で長編映画劇場デビュー後、2016年には「戦争放棄」「戦力不保持」「交戦権の否認」などの憲法9条をテーマにした映画『第九条』が話題となり、今なお各地の劇場で上映されている社会派監督、宮本正樹がメガホンをとった。
キャストには、主演にテレビ朝日「魔進戦隊キラメイジャー」(20)のキラメイブルー役で注目を集める若手俳優、水石亜飛夢。テレビ朝日系「超人機メタルダー」(87)の主人公である剣流星(メタルダー)役で知られ、今では舞台を中心に活躍している、妹尾青洸。日本テレビドラマ「俺のスカート、どこ行った」(19)やAbemaTV「オオカミくんには騙されない」(20)にも出演し、話題となった若手女優、松永有紗らが出演、他にも主に舞台で活躍する個性派俳優のみょんふぁ、南圭介が脇を固める。
監督メッセージ
福島原発の事故から10年が経とうとしています。今だ、福島原発の廃炉への道筋は困難を極めています。それなのに、日本の原発はコロナ禍の中、着々と再稼働へ動き始めています。でもちょっと待って下さい。本当に日本に原発は必要なのでしょうか?今一度、国民全員が考えてみる必要が有るのではないでしょうか?そんな思いを込めて、この映画を作りました。一人でも多くの人に見て頂き、考えてもらいたいと思っております!